審査員特別賞 安次富 隆賞「うまれのわかるえんぴつ」 三上 真範様

審査員特別賞 安次富 隆賞「うまれのわかるえんぴつ」

説明

「たいせつ」という言葉から初めに連想された文具はえんぴつでした。小さい頃はえんぴつをよく使っていましたが、必ずと言っていいほど、短くなるまで使った事はありません。当時は何とも思っていませんでしたが、大きくなってあらためて思い返してみると、えんぴつという文具を全然大切にしていなかったなぁと反省させられます。今でも小学校ではえんぴつが主流だそうですが、そんなえんぴつを大切に使ってもらうにはどうしたらいいかなと思い、今回のアイデアを応募させていただきました。「うまれのわかるえんぴつ」の特徴は、えんぴつの根元に経度と緯度が刻印されていることです。経度と緯度は、そのえんぴつに使われている木がもともと生えていた場所を示しています。えんぴつを触ったり、転がしたり、握ったりするときに、その木が生えていた頃を想像したり、木のぬくもりを感じてもらえたら、えんぴつに愛着が湧き、最後まで大切に使ってもらえるのではと思います。自分が小さい頃は、えんぴつが大きな木からできているなんてことは想像だにしませんでしたが、そういう気持ちを持ちながら文具を使ってもらえたらちょっと素敵だと思います。

審査員からの評価

■ 安次富 隆様
刻印された緯度と経度をネット検索すると、鉛筆に使われた木の産地が表示され感激した。簡単な方法でモノを大切にする気持ちを育む秀逸なアイデアだ。

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