第24回 文房具アイデアコンテスト
ジュニア部門 優秀賞 A賞
「『リアル』のふで箱 ~なんだか追いつめられていく~」
工藤 温花(クドウ ノドカ) 様
このふで箱は、自分たちのおかれた現実、つまり『リアル』をつきつけてくるふで箱である。長期間休みなどに入ると、気がゆるんでしまい、宿題は休みの最後の方でやる。そんな人に向けたものである。この筆箱に、休みがいつから始まり、いつ終わるのか現在時刻を設定する。すると適当なタイミングで、休みの残り日数、時刻、その日何回筆箱をひらいたかを教えてくれる。
また、その日あまり筆箱をひらかなかったら、夕方あたりにカラスの鳴き声やトウフ売りの笛の音、夕焼けチャイムが鳴る。一日グダッとしてしまいがちな人にとってはなかなかこたえるものだ。でも、この筆箱は残り日数、お知らせ時の時刻、筆箱をあけた回数以外は何も言わない。宿題しろだなんて一言も言わない。これは長期休み後半あたりに威力を増す。暗に言われている感じが、「宿題やらなきゃやばい」という気持ちをかきたてるのにうってつけ。やってくれる事は少ないかもしれないが、宿題や提出物の尻たたき役をやってくれる筆箱もなかなかないでしょう。
その他言いたいこと
・人間感知ができるセンサーが、その日どれくらいの時間筆箱の近くにいたかということもはかっている。それも筆箱は言ってくる。
・何時間おきに言うかとかは、親が設定してもいいかもしれない。
・休み以外にも、使い方次第で、テスト勉強や普段の提出物にも使えるかも
【ヒャダイン様】
最高!かつで僕もももクロに「ワニとシャンプー」という曲を書き、夏休み最終日に終わらない宿題に追われる学生の絶望を描いたのですが、まさにそれを筆箱で表現してる!これはリアルタイムに学生をしている人の作品だから悲壮感や切実感が伝わってきます。その追い込みをかけてくれるのがまさか筆箱だなんて!切迫感を演出するために「豆腐売りの音」まで聞こえてくるなんて。令和に豆腐売りというギャップも嬉しかったです。